好きな姿




お昼休みは手作りのお弁当を持っていったり。


2人で過ごした時間。


思い出せばキリがなくて。

どうしようもなく涙があふれてくる。

一挙一動に一喜一憂していた私…。

少しずつ慣れてきて、気付けば半年記念日まで…1日となった。

でも、本当は気付いてた。

キレイになりたい。
笑われないように、お似合いだねって言われる様になりたい。

そう思うあまりに――…



カシャンッ…

フェンスを握る私の爪は、キレイなサーモンピンク。


腕にはキラキラ光るブレスレット。


風に流れる茶色の髪。


カバンにはたくさんのキーホルダー。


友達はいつの間にか、詩集ではなく…手鏡。


前の自分とはきっと、180度近く違うと思う。

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