忙しい彼は
1
待たされる私
今日は、付き合って1年記念日。
仕事終わりに、イタリアンでディナーの予定...
だった。
私は、ウォータープラスカンパニー海外事業部営業事務の今井南里26歳。
彼は、この海外事業部主任の諏訪海斗28歳。結構突然出張とか入ったりで忙しいお方だ。
今日の記念日は余裕を持って20時に予約を入れていたが、21時になっても来ない。
1人で予約席に座って待ってたけど、周りの憐みの目がきつい
1人で来てる人なんていないし、1時間も何も注文とかもせず座ってればそんなもんだよなと思い店員さんに声をかける。
「すいません。せっかく予約してたんですけど、相手が来ないので、占領してたのに申し訳ないんですがキャンセルしてもいいでしょうか。」
「大丈夫ですよ。よろしければ、本日のデザートのティラミスお持ち帰りになりますか。」「いいんですか。ありがとうございます。」
そしてお会計して帰ろうとしたら、支配人から「シェフからのサービスです」とのことで素直に「ありがとうございます。今度は絶対に料理も食べに来ます。」
「お待ちしております。ぜひまたお越しください。」
はぁ、これで何度目だろうか、誕生日もクリスマスもなんだかんだで、遅れてきたり、出張だったりで、ほんとに付き合っているのだろうか。
確かに、海斗が忙しいのは一緒に仕事してるからわかってる。夜遅くまで仕事してるのも知ってるから、あまりわがままも言わないようにしてるけど、こう何度もあるといろいろ考えちゃうだよなぁ。
とりあえず明日は休みだし、コンビニでなんか買って帰ろ。おなかも減ったし。
家についてゆっくりお風呂に入って、お店でもらったティラミスを食べていた時、携帯が鳴った。
海斗からだ。今はちょうど深夜0時になるところだ。やっぱり今日もこの時間まで仕事をしてたんだ。
「もしもし、お仕事お疲れ様」
「南里ごめん。今は…家?」
「うん。今日予約してたお店からもらったティラミス食べてるところ」
「あのさぁ、今日トラブルあってすっかり連絡するの忘れてた。いつもごめん。」
「いいよ、もう慣れたから。」
「ほんとごめん。今から少し会えるかな?」
はぁ、会いたいけど今からあったら、なんかすごくひどいこといっぱい言っちゃいそうだし…
「ごめん、もう遅いし海斗明日休日出勤でしょ。大変だから。それに、もう寝るところだから。また今度ね。それじゃ月曜日に会社で。おやすみ。」
「あっ、まって南里…」と海斗が言い終わらないうちに電話を切った。
はぁーなんかな“仕事と私どっちが大事なの!!”なんて言うつもりはないけど、海斗にとって私の存在っていったいなんなのだろうか。
考えてもわからないし、もう寝よ!!明日は久しぶりに買い物でも行こうかな。
仕事終わりに、イタリアンでディナーの予定...
だった。
私は、ウォータープラスカンパニー海外事業部営業事務の今井南里26歳。
彼は、この海外事業部主任の諏訪海斗28歳。結構突然出張とか入ったりで忙しいお方だ。
今日の記念日は余裕を持って20時に予約を入れていたが、21時になっても来ない。
1人で予約席に座って待ってたけど、周りの憐みの目がきつい
1人で来てる人なんていないし、1時間も何も注文とかもせず座ってればそんなもんだよなと思い店員さんに声をかける。
「すいません。せっかく予約してたんですけど、相手が来ないので、占領してたのに申し訳ないんですがキャンセルしてもいいでしょうか。」
「大丈夫ですよ。よろしければ、本日のデザートのティラミスお持ち帰りになりますか。」「いいんですか。ありがとうございます。」
そしてお会計して帰ろうとしたら、支配人から「シェフからのサービスです」とのことで素直に「ありがとうございます。今度は絶対に料理も食べに来ます。」
「お待ちしております。ぜひまたお越しください。」
はぁ、これで何度目だろうか、誕生日もクリスマスもなんだかんだで、遅れてきたり、出張だったりで、ほんとに付き合っているのだろうか。
確かに、海斗が忙しいのは一緒に仕事してるからわかってる。夜遅くまで仕事してるのも知ってるから、あまりわがままも言わないようにしてるけど、こう何度もあるといろいろ考えちゃうだよなぁ。
とりあえず明日は休みだし、コンビニでなんか買って帰ろ。おなかも減ったし。
家についてゆっくりお風呂に入って、お店でもらったティラミスを食べていた時、携帯が鳴った。
海斗からだ。今はちょうど深夜0時になるところだ。やっぱり今日もこの時間まで仕事をしてたんだ。
「もしもし、お仕事お疲れ様」
「南里ごめん。今は…家?」
「うん。今日予約してたお店からもらったティラミス食べてるところ」
「あのさぁ、今日トラブルあってすっかり連絡するの忘れてた。いつもごめん。」
「いいよ、もう慣れたから。」
「ほんとごめん。今から少し会えるかな?」
はぁ、会いたいけど今からあったら、なんかすごくひどいこといっぱい言っちゃいそうだし…
「ごめん、もう遅いし海斗明日休日出勤でしょ。大変だから。それに、もう寝るところだから。また今度ね。それじゃ月曜日に会社で。おやすみ。」
「あっ、まって南里…」と海斗が言い終わらないうちに電話を切った。
はぁーなんかな“仕事と私どっちが大事なの!!”なんて言うつもりはないけど、海斗にとって私の存在っていったいなんなのだろうか。
考えてもわからないし、もう寝よ!!明日は久しぶりに買い物でも行こうかな。