エメラルド・エンゲージ〜罪の葉陰〜
(あ……これ……)
それは、『逆流』の中でマジュがハルヒコ様に抱かれる光景を見た際、それがまるで自分の身に起こっているように感じた時の、あの感覚と同じものだった。
身体の奥がジンとしびれて……そこから甘い熱がにじみだすような、あの淫靡な感覚と……。
(ち、ちがう、それじゃまるで、私が……あの光景の中のマジュと同じように……)
ハルヒコ様に触れられながらマジュの身体がよろこんでいたみたいに、私の身体も……
触れているのはアラキさん―――私の信頼をすべて踏みにじった、悪魔のような男なのに……。
「……っん……!」
わき起こる感覚を認められるはずもなくて、こぼれそうになる吐息を必死に飲み込んで耐える。
アラキさんはしばらくそこをいじり回してから「なんだよ、反応なしか?」と私の顔をのぞきこんだ。
「ガキだからまだ鈍いのか。カタチは立派にオンナなんだけどな。……なら、こっちはどうだ?」
大きな手が私の太ももに触れた……と思うと、それはスルリとスカートの中にもぐりこんできた。