エメラルド・エンゲージ〜罪の葉陰〜
「あ……いや、いや!やめて……っ!」
無防備な内股を這い上がってくる男の手の感触に、純粋な恐怖がこみ上げる。
私は拒もうと力いっぱい暴れたけれど、縛られて押さえつけられていてはほとんど意味のない抵抗だった。
悪魔の手はスルスルと上っていき……やがて中心部分へとたどり着いた。
「……っ」
最後の砦の小さな布はあっさりと引き下ろされ、男の手が我が物顔でそこへ滑り込んでくる。
太い指がその形をなぞるようにうごめくのを感じて、私は気色悪さと羞恥で頭がおかしくなりそうだった。
そうして遊ぶように動いていた指が、やがてある一点をグッ……と押さえた。
「……!?」
私はその感覚に、思わずビクッと身体を震わせた。
さらに何度も指の腹で押しつぶすようにされ、湧き上がるしびれに息をのむ。
怖さに負けて引っ込んでいたあのしびれ……甘い熱がにじみだすようなあの感覚が、また身体の奥から引きずり出されてくる……!
手を動かしながら私の様子を眺めていたアラキさんが、フッと笑うのがわかった。