溺愛〜ラビリンス〜
黒田 爽side
渉からのメールで白王子がユズユズをレイプした事を知り怒りが込み上げる。
今翔真がどんな気持ちでいるのか考えると切なくてやりきれない。
俺達に白王子のマンションから居なくなったユズユズを探すように指示が出た。
一晩中探しているのにユズユズは見つからない…
一体何処にいるんだよ!まさか白王子の所から逃げ出した後、また何かあったんじゃ…悪い事ばかり頭を過る。
渉から捜索の経過報告がメールでくるけど、有力な情報が何も上がってこなくて進展のないまま朝を迎えてしまった。
焦る気持ちを抑え、下の奴等と捜索範囲を広げバイクを飛ばす。
遮断機が下りている踏み切り近くまで来て停止する。すぐ近くには小さい駅があった。
俺のいる所から丁度、駅の構内が見えた。何気なく視線をさ迷わせたそこに、ずっと探していたユズユズの姿があった。心臓が早くなるのを感じながら、落ち着けと自分に言い聞かせる。
ユズユズは来た電車に乗り込もうとしていた。
「ユズユズ!」
慌ててユズユズの名前をを呼ぶ。電車の入口に立ち振り向いたユズユズは驚いた顔をしていた。
「ユズユズ!行くな!」
俺が叫ぶと、ユズユズは慌てて電車に乗り込んでしまった。