溺愛〜ラビリンス〜

「フッ…そうだな。お前もまだまだって事だ…この程度の奴にそんな事言われてんだからな…」


俺が加勢をしてそう言うと


「お、おい…渉!」


健人が焦って止める。


「クックックッ…」


笑いを堪えられず笑ってる凌は俺同様に分かっているようだ…


「フッ…全くだ…」


翔真の様子に健人が怪訝な顔をしながら固まって見ている。


「鷹宮…お前何か勘違いしてないか?何で俺を越えなきゃなんねぇんだ?」


からかう様に言う翔真。


「あなたが柚ちゃんのお兄さんだからでしょう?」


白王子は勝ち誇った様に言った。


「はぁ?お前勘違いしてないか?俺と柚は兄妹じゃねぇ…」


翔真が爆弾を落とした。

「「「ハッ?」」」


白王子、健人、凌が驚いて同時に声をあげる。


まぁ…そうだよな…俺は長い付き合いでしかも家族ぐるみの付き合いだから流石に知ってたけど…


「嘘を言うな!」


急に余裕のない様子になった白王子。おいおい…言葉使い変わってるぞ?

「嘘じゃねぇ…俺と柚はいとこだ。残念だったな?」


今度は翔真が勝ち誇った様な顔で言った。




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