溺愛〜ラビリンス〜
だから翔真は頼んだ訳だが…翔真がこんな事頼むなんてよっぽどの事がなきゃしない。
まぁ…確かによっぽどの状況に今はいるんだけど…
「来年の事についてはこれでクラスの中は少なくとも大丈夫だな…」
渉が呟く。
「健人、爽、凌…来年俺と渉は卒業していない…後の事を3人に頼まなければならない…」
「あぁ…」
「「分かってる」」
俺達3人が答える。あとの事…つまりユズ姫の事を守るという事だ。
「来年も柚ちゃんを姫にする事になるけど、お前達の誰かが総長だ…姫にしたい女がいるなら今の内にそこも含め考えないとならない…」
「俺はそんな女いないから問題ない。」
俺が速答する。
「俺も良いよ…このままユズユズが姫で。」
爽も続けて答えた。
「俺も姫はこのままユズ姫で良い…安心していい。」
凌も同じ様に答えた。
「…そうか。来年の事は学校もチームも大丈夫だな?あとはこれから柚ちゃんが登校する時の体勢を決めよう。」
俺達が渉に頷くと、翔真もホッとした表情をした。
当分登校はできないだろうが、ユズ姫が登校を始めたら教室までの送迎は絶対だ。