溺愛〜ラビリンス〜
「爽くん…」
その時、私のお腹がグーっと鳴った。は、恥ずかしい…
「ユズユズ…ご飯食べよう?何が食べたい?」
聞いてくる爽くん。
「オムライスが食べたい!」
恥ずかしさを振り切って勢い良く答えた。爽くんはクスクス笑う。
「オムライスかぁ…良いね、俺もオムライスにしよう!じゃ、頼んでくる。」
爽くんはそう言って部屋を出て行った。出て行ったと思ったら、爽くんはすぐに戻って来た。
「出前頼んだからちょっと待ってね?」
30分位すると親衛隊の子がオムライスを2つ持って来てくれた。
「美味しそう!」
「ユズユズ早く食べよう!」
爽くんもお腹空いてたんだね…二人でパクパクオムライスを食べた。
「あー美味かった!」
爽くん食べるの早い… 私はまだ半分位食べた所なのに…
「早いね…爽くん?」
「普通だよ?ユズユズが遅いの!早く食べな?」
爽くんは笑いながら言う。
そう言えば翔兄ぃ達も食べるの早いかも…私ってそんなに遅いのかな?慌ててパクパク食べ始める。