溺愛〜ラビリンス〜

私が困惑していると凌くんが


「そうだよ。」


と言った。


「嘘!今のも分かったの?」


「考えたり思ったたりする事が全部みんなにバレちゃうって思ったんでしょ?」


渉くんが笑顔で今私が思っていた事をズバリ言う。こ、怖い…私の頭の中が全部読まれている…


「おい…あんまり柚をいじめるな!怖がってんだろ…」


翔兄ぃが助け舟を出してくれたけど…ちょっと待って!私が今怖いって思った事、翔兄ぃに読まれてるよ…


「柚…大丈夫だ。柚は嘘をつけない正直者なだけだ…心配しなくていい。」


翔兄ぃが私を安心させ様といつもの様に大丈夫って言ってくれた。

そうか…正直者だからバレちゃうのか…でも…みんなの考えている事が分からないって事は…みんなは正直者じゃないって事?!


「ユズ姫…みんなユズ姫程は正直者じゃないんだよ?大丈夫そんなに嘘つきでもないから…」


健人くんが私の思考をまた読んだ。


「そう…なの?」


私が不安そうに言うと爽くんが明るい声で言う。


「そうそう…だから気にしない!ユズユズは正直な所が良い所なんだから…」





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