溺愛〜ラビリンス〜
そうか…信じてるから守ってもらってるんだ…翔兄ぃの言葉に納得する。
「翔兄ぃ分かった。大丈夫だね?ちゃんと信頼関係が築けてるよね?」
と聞くと翔兄ぃは笑顔で
「あぁ…少なくとも俺は柚の事信頼してるぞ?」
と言ってくれた。
「何だよ…俺だってユズユズの事信頼してるぞ?」
爽くんが口を尖らせて言う。
「みんなユズ姫の事信頼してるよ。そんな心配しなくて大丈夫だから…」
凌くんが言うと渉くんと健人くんが頷いた。
私はホッとしていると渉くんが咳払いをして
「じゃ本題に入って良いかな?」
と聞いた。私はコクリと頷いた。
「柚ちゃん翔真から白王子の事聞いたよね?」
「うん…」
「柚ちゃんの気持ちを今の段階で聞いておきたいんだ。翔真は少しの間学校を休んで、落ち着いたら登校させようと考えているけど…柚ちゃんはどう思ってる?白王子と同じクラスが無理なら…何とかしないとならないし…どうしたい?」
渉くんから今後の事を聞かれ、全然考えていなかったのですぐに返事ができない…どうしよう…
「柚?焦らなくて良い…どうしたいかゆっくり考えろ。」
翔兄ぃが落ち着かせてくれる。