溺愛〜ラビリンス〜
「翔兄ぃ…」
私は翔兄ぃの顔を見てさっき翔兄ぃに話した事言えば良いのかな…と思っていた。
翔兄ぃは私の頭を撫でてくれて小さく頷いた。
「私…今はまだ気持ちの整理がつかないから…全部を決められない…でもね?私…自分であつくんとの事を乗り越えたい…だからさっき翔兄ぃにも何もしないでって頼んだの…」
私が言うとみんなは真剣な顔でこちらを見ていて、部屋は水を打った様に静かだった。
「翔真…良いのか?」
渉くんが翔兄ぃに視線を移し確認する。
「…あぁ。ただし柚の警護は万全の態勢をとる。そして俺が危険と判断したら鷹宮であろうと他の奴だろうと近づけさせない。良いな?」
翔兄ぃが有無を言わせない様な雰囲気で私に聞いてくる。
「うん。よろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げみんなにお願いする。
「でもな…無理はするなよ?何かあったらすぐに相談しろ?」
翔兄ぃが心配そうに言うので、また心配かけちゃったんだな…と思う。
「うん…分かった。無理はしないよ。だから心配しないで?」
私は翔兄ぃに迷惑をかけない様に頑張らないと!