溺愛〜ラビリンス〜
「うん大丈夫。みんなごめんね?………あのね?この事、翔兄ぃには言わないでほしいの…」
柚の頼みに里中くん達は困った顔をしている。
「それは…すみませんできないです。総長にはその日あった事を全て報告する事になってますから…」
「大丈夫です。総長に怒られたりしないですから…」
田原くんが柚の安心させようとしていた。
「ごめんなさい。みんなは怒られちゃうよね?それに…翔兄ぃ達にこれ以上心配かけたくなかったの…」
柚は泣きそうな表情で警護くん達に話した。
「俺等の事は大丈夫ですから気にしないで下さい。それに姫の気持ちは良く分かります。でも総長はそんな風に気を使っても喜びませんよ?姫が本当に幸せそうにしている事が総長を安心させる事です。この事を隠していて総長にバレた時どう思うか…考えてみて下さい。」
里中くんの言葉に柚は顔を歪める。
「…ごめんなさい。無理な事を言って…」
泣きそうな表情の柚に慌てている警護くん達…
「気にしなくて良いです。」
「姫、大丈夫ですから…総長には心配しないようにうまく報告します。」