溺愛〜ラビリンス〜
「翔兄ぃ…。どうしても姫にならなきゃダメ?」
何とか回避したい感じの柚ちゃん。そんなに姫になるの嫌なのか… 姫になりたがる子はたくさんいるんだけどねぇ…
「柚が姫になる事は決定事項だ。わかったな?」
翔真にそう言われてもう逆らえないって思ったんだろう、柚ちゃんも諦めた様子になる。
「うん。わかった…」
と返事をした。
仕方ないか… 翔真に逆らえる奴はいないからね。
翔真は俺達の方を向くと
「お前達もいいな?」
と問いかけてくる。
「あぁ」
「了解」
「わかった。」
と三人も、柚ちゃんが姫になる事を了承した。
まぁ、あれだけガン見してるって事は興味持ったって事だよね。柚ちゃんじゃ姫として文句付けようが無いしね。
「柚ちゃんよろしくね。」
俺も柚ちゃんに向けて返事を返した。
俺達の返事を聞いた翔真は
「柚の事よろしく頼む。」
と頭を下げた。
総長が頭を下げた事に驚く三人。固まってるよ。 まぁ俺もびっくりしたけど…それだけ柚ちゃんの事が大事って事だよね。
こうして柚ちゃんはうちのチームの姫になった。