溺愛〜ラビリンス〜
恥ずかしい声が唇の隙間から溢れる。いつまでも続くキスに呼吸が苦しくなって、翔兄ぃの胸をトントンと叩いた。やっと気づいてくれた翔兄ぃが唇を離してくれた。
「ハァ、ハァ、ハァ…」
苦しくて涙が溢れてきて翔兄ぃを睨み付けた。
その後、翔兄ぃと他愛ない話しをしていた。
そんな事をしているうちに観覧車は下がって行き下に到着した。
降りて外に出るとみんなが待っていて、色々言われてからかわれた。
渉くんがからかった事を翔兄ぃに謝り、その場を取りなそうとして口を挟む。
その場の雰囲気が和んだ所で、渉くんが視線をこちらにへ向けた。
「柚ちゃん、翔真とは兄妹としてずっと一緒にいたんだから、これから先も全力で守ってくれるって事分かるよね?」
「…うん。」
戸惑いながら返事をした。
渉くんはその後も私に優しく色々言ってくれて、私は渉くんに今の気持ちを伝えた。
そしてお昼にする事になって場所を移動して私が作ったお弁当を広げる。
話しをしながら食べ物がどんどん並べられて準備ができた。
「じゃあ頂きましょう?皆さんご一緒にせーの!」
「「「「「「「「頂きます!」」」」」」」」