溺愛〜ラビリンス〜

「翔兄ぃはいつも食べてるから今日は違うの食べさせようと思ってたの。」


「そっか…翔真はいつもこんなうまいの食べてんだな。」


「えっ?普通だよ…でも健人くんに喜んでもらえて良かった。また作るね?」


私がそう言うと健人くんは嬉しそうに頷いた。


「柚、旨かった。」


私が健人くんと話している間に、おにぎらずを完食した翔兄ィの声が隣から聞こえてきた。


「翔兄ぃ、まだあるから沢山食べて?」


「あぁ…」


私の作ったお弁当は大好評でおにぎらずやサンドイッチは勿論、唐揚げやポテトサラダ等のおかずもチームのみんなによってきれいに完食され何も残っていない状態になった。


作り過ぎたかな?って心配してたけど、そんな事なくてみんなに喜んでもらえて良かった…


今日はとっても楽しい一日だよ。こんな時間を作ってくれた翔兄ぃや渉くん達チームのみんなに本当に感謝してる。


みんな私の事励まそうとしてくれたんだもの…私はみんなに感謝する気持ちが高まって泣きそうになってしまった。





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