溺愛〜ラビリンス〜

「違うの…みんなの気持ちが嬉しくて、みんなに感謝していたんだけど、涙が込み上げてきちゃって…だから辛かったり悲しかったりして泣いたんじゃないの。心配しないで?」


何とか自分の気持ちを伝えると、翔兄ぃがホッとした表情をする。


「柚…」


「ごめんなさい。みんなに感謝しているのに逆に心配かけちゃって…」


「柚ちゃん気にする事ないんだよ。俺達は柚ちゃんが元気になって笑顔でいてくれればそれでいいんだ。だから遠慮したり、気を使わなくていいんだよ。」


渉くんが優しく諭すように言ってくれる。


「渉くん…みんなも…ありがとう。」


「「ユズ姫…」」


「ユズユズ。」


「私、ブラックホークスの姫になって良かった…これからもよろしくお願いします!」


私が頭を下げると翔兄ぃの手が私の頭に乗っかった。頭を上げると翔兄ぃが笑顔で見つめていて視線が合ってドキッとする。


「柚ちゃんこちらこそこれからもよろしく」


渉くんも笑顔で言ってくれた。


「「「「「姫、こちらこそよろしくお願いします!」」」」」


「ありがとう渉くん…みんなも…ありがとう。」




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