溺愛〜ラビリンス〜

爽くん達と廊下を歩き下駄箱に来ると更に親衛隊の子が5人待っていた。


「「「「「お疲れ様です!」」」」」


「お疲れー。」


爽くんがハイテンションで挨拶を返す。


「お疲れ様待たせてごめんなさい。」


私も爽くんに続いて挨拶を返す。


「姫、俺達は親衛隊の仕事してるだけですから、姫は気にする事はありません。」


「そうですよ。姫を待つのも守るのも俺等の仕事です。」


「……みんなありがとう。」


親衛隊の子達は本当に優しい。いつも気を使ってくれて、私が心配したり不安になったりしないようにしてくれる。


「そうだよユズユズ。これがコイツ等の役割なんだから、全然気にしないで良いんだよ?って言うか…ユズユズは姫としてもっとデーンと構えていてよ。」


デーンて……どういう事?どうすれば良いのかわからないよ……私が首を傾げて考え込んでいると爽くんが


「ユズユズ悩まなくて良いから。ユズユズにそんな事望んでも無理ってみんな分かってるから大丈夫だよ。」


爽くんは慰めたつもりみたいだけど、何か…フォローされたのかな?そんな気がしないのは私の気のせい?






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