溺愛〜ラビリンス〜
「フッ……ハァ…ン……」
体の力が抜けて立っていられなくなる。そんな私をしっかりと抱き締めて支えてくれるゆうくんは、いつもの5割増しの色気を出している。
「柚……」
唇を離したゆうくんは私を抱き上げてお姫様抱っこで歩き出す。真っ直ぐに進む先には大きなキングサイズのベッドがあった。
「ゆうくん……」
緊張が走り、体を固くする私にゆうくんはゆっくりとベッドに下ろすと覆い被さってきた。
「柚…好きだ。」
ゆうくんはそう言うとまたキスをしてくる。今度は最初から激しいキスだった。
「ウッ…ウン……ハァ……」
ゆうくんの手が私の体に触れてくる。ゆっくりと触れられているうちに、いつの間にか服を脱がされていた。
下着姿になっている事に恥ずかしくなって隠そうとするけど、ゆうくんが手を押さえつけて隠す事ができない。
「柚…綺麗だ。」
ゆうくんはそう言って自分も上半身裸になった。 恥ずかしくて視線を反らすとゆうくんが私の名前を優しく呼ぶ。
「柚……」
視線をゆうくんに向けるとゆうくんは真っ直ぐに私を見つめていた。