溺愛〜ラビリンス〜

「凌、柚ちゃんに連絡入れるのはそっちで頼む。」


「分かった。」


「翔真の状況の連絡はしてくれ。俺達もこっちが片付いたら病院に行くからな。」


「あぁ……」


大分救急車のサイレンの音が近づいて来た。


「渉、竹内に頼んだ。すぐ対応してくれるよう親に頼んでくれた。OKだ。」


「分かった。じゃあおばさんに連絡してくれ。」


「あぁ…」


「健人、お前は渉と救急車で行ってくれ。おばさんには俺が連絡する。」


「分かった。」


救急車がもう付近まで来ている。凌と健人が立ち上がる。爽も連絡を終え戻ってきた。


救急車が見え、その後ろからパトカーが続いて見える。爽と健人が走り寄り大きく手を振る。


救急車は停車して隊員の人達が下りてくる。


「お待たせしました。」


俺達に声をかけるとすぐ翔真にかけより声をかける。


「大丈夫ですか?」


翔真の状態を確認し、意識がない事を判断して状況を聞いてくる。


「どんな状況だったんですか?」


「バイクに乗っていて、突然動物が飛び出して来て、バイクごと横転してしまい激しく地面に叩きつけられました。」





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