溺愛〜ラビリンス〜
「分かりました。」
話しを聞きながら脈や血圧等を測っていく隊員は俺達に質問をしてくる。
「意識は事故直後はありましたか?」
「いいえ……」
「患者さんの氏名、年齢を教えて下さい。」
「三浦翔真、18歳です。」
「ご家族に連絡はついていますか?」
「はい。運ばれる病院が決まり次第、連絡してすぐにかけ着けてくれる事になっています。」
「分かりました。これから病院を探しますので…」
「すみません。病院は知り合いの病院が近いので、竹内総合病院に運んでください。話しはついてます。」
凌が病院の事を説明する。
「分かりました。竹内総合病院に確認してすぐ出発します。」
そう言って隊員の一人が走って行く。
「ではその間に患者さんを救急車に運びます。」
「「「「お願いします。」」」」
翔真はストレッチャーに乗せられて運ばれる。
「付き添いはどなたがしますか?」
「はい。俺とコイツで行きます。」
俺は健人を指さし答えるた。