溺愛〜ラビリンス〜

駐車場で携帯を取り出し笠原に電話をかける。電話に出た笠原に親衛隊にユズユズの捜索の指令が出た事を伝え、小田にも伝えるように指示する。


小隊長達には、俺が戻るまでに親衛隊がすぐに動けるように準備するように指示して電話を切った。





倉庫に戻ると既に親衛隊の奴等は集まっていた。


「お疲れ。みんな悪いな?」


「「「「「お疲れ様です。」」」」」


「爽さん。すぐに出れます。」


笠原が報告してくる。



「あぁ…サンキュー。取り合えず、俺は黒王子の側近をあたる。笠原達はユズユズの家に行ってくれ。」


「分かりました。」


「ユズユズが家に帰って来ていれば、すぐ連絡をくれ。もし帰って来ていなければ、数人残して笠原は次の指示を出すからそっちへ行ってもらう。」


「はい。」


「小田達はユズユズ達が行った筈の水族館に行ってくれ。」


「はい!」


「そこには恐らくもういないと思うから、分散して足取りを追ってくれ。」


「分かりました。」


親衛隊はそれぞれの目的地に向かった。




< 495 / 671 >

この作品をシェア

pagetop