溺愛〜ラビリンス〜
「あ、あの!さっきはカーディガン拾ってくれてありがとうございました。」
わざわざ追いかけてきたくせに、さも偶然のように装い自分では可愛いと思っているんだろう…上目遣いで俺を見つめながら話しかけてくる。
「チッ!」
俺は舌打ちをして歩き出そうとするが、女は俺の腕を放さない。最早、嫌悪感以上のものを感じ苛々は頂点に達した。
「放せ。」
低い声で言えば、女は一瞬怯んだがすぐに笑顔になる。
「あの…お礼がしたいので連絡先教えて下さい。」
これ以上は我慢の限界の俺はため息をついた。
「ハーッ……あんた誰?知らねぇ奴に連絡先なんか教える訳ねぇだろ。」
俺の言葉に女の顔色が変わる。だが、肉食獣のような女はまだ引かない。
「さっき隣の席でカーディガン拾ってくれたじゃないですか…そのお礼を…」
「いや良い。」
女に最後まで言わせず断る。もうそろそろショーが始まる……早く柚の所に戻りたいのにいい加減にしてくれ!
「そんな事言わないで?ねぇ…」
甘えた声を出してきた女にとうとう俺の我慢が尽き爆発する。腕を振り払うと睨女をみつける。
わざわざ追いかけてきたくせに、さも偶然のように装い自分では可愛いと思っているんだろう…上目遣いで俺を見つめながら話しかけてくる。
「チッ!」
俺は舌打ちをして歩き出そうとするが、女は俺の腕を放さない。最早、嫌悪感以上のものを感じ苛々は頂点に達した。
「放せ。」
低い声で言えば、女は一瞬怯んだがすぐに笑顔になる。
「あの…お礼がしたいので連絡先教えて下さい。」
これ以上は我慢の限界の俺はため息をついた。
「ハーッ……あんた誰?知らねぇ奴に連絡先なんか教える訳ねぇだろ。」
俺の言葉に女の顔色が変わる。だが、肉食獣のような女はまだ引かない。
「さっき隣の席でカーディガン拾ってくれたじゃないですか…そのお礼を…」
「いや良い。」
女に最後まで言わせず断る。もうそろそろショーが始まる……早く柚の所に戻りたいのにいい加減にしてくれ!
「そんな事言わないで?ねぇ…」
甘えた声を出してきた女にとうとう俺の我慢が尽き爆発する。腕を振り払うと睨女をみつける。