溺愛〜ラビリンス〜

「うちの総長様は姫の事が心配で午前中何も手につかない状態だったからね。これで何かあったらうちのチームは大変だよ。だから心配し過ぎなんて事はないね。」


と渉が暴露すると柚は驚いた表情で俺に視線を向ける。




渉の奴やりやがったな。俺は柚から視線を反らした。


それから健人と話しをする柚に嫉妬して、柚を膝の上に乗せ抱きしめたが柚に


「翔兄ぃ、お弁当食べよう。」


と言われお弁当を食べ出す。


柚の作ってくれる弁当は俺好みに作られていて、美味くて毎回楽しみだ。今の俺は顔がにやけてるかもしれない。


柚が俺が食べているのをじっと見ているのに気付く。


「柚、うまいよ。」


と笑いながら言えば、顔を赤らめる柚…本当に可愛いな。


「そ、そう?よかった。今日のおかずは翔兄ぃの好きなものばかりだものね。」


嬉しそうに言う柚。


「サンキュ。」


と言いって柚の頭を撫でた。やっぱり柚といると幸せだ。
今日も柚の隣に居られる事を感謝した。




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