溺愛〜ラビリンス〜
こんな呑気にしている余裕はない。一刻も早く翔真の元に柚を連れて行かなければ…
立ち上がり重い足取りで寝室へと向かった。
薄暗い寝室に入ると柚のスヤスヤと眠る気配がする。ガキの頃から大好きだった最愛の人とのたった一度の逢瀬に最高に幸せな気分だったのに、これから愛する人を苦しめる傷つける事を知らせなければならない。幸せだった気分は苦しみでいっぱいになり胸が苦しい。
柚…すまない。俺の気持ちを押し通した為に、柚を地獄のような苦しみを与えてしまった。
ため息を吐き、意を決して声をかける。
「柚!起きろ。」
俺の声に微かに柚が反応する。
「…っ…うん……」
「柚…翔真が事故って怪我をしたらしい。起きろ。翔真の入院した病院に行くぞ!」
「…えっ?翔兄ぃ?」
「そうだ。翔真が怪我した。」
「嘘…翔兄ぃは?大丈夫なの?」
寝ぼけていた柚は、俺の言葉を理解すると事の重大さに一気に目が覚めたようだ。
「詳しい事は分からない。兎に角、翔真の所に行くぞ?」
「うん…」
立ち上がり重い足取りで寝室へと向かった。
薄暗い寝室に入ると柚のスヤスヤと眠る気配がする。ガキの頃から大好きだった最愛の人とのたった一度の逢瀬に最高に幸せな気分だったのに、これから愛する人を苦しめる傷つける事を知らせなければならない。幸せだった気分は苦しみでいっぱいになり胸が苦しい。
柚…すまない。俺の気持ちを押し通した為に、柚を地獄のような苦しみを与えてしまった。
ため息を吐き、意を決して声をかける。
「柚!起きろ。」
俺の声に微かに柚が反応する。
「…っ…うん……」
「柚…翔真が事故って怪我をしたらしい。起きろ。翔真の入院した病院に行くぞ!」
「…えっ?翔兄ぃ?」
「そうだ。翔真が怪我した。」
「嘘…翔兄ぃは?大丈夫なの?」
寝ぼけていた柚は、俺の言葉を理解すると事の重大さに一気に目が覚めたようだ。
「詳しい事は分からない。兎に角、翔真の所に行くぞ?」
「うん…」