溺愛〜ラビリンス〜
「…ゆうくん。」
「良いな?すぐ翔真の所に行け?」
俺の有無を言わせない言葉に柚が頷く。
「もうそろそろ着くよ。」
龍也が俺達の会話に割り込んでそう言うと、柚の表情が更に緊張した。仕方ないが、痛々しい様子に守ってやりたくなる。そんな気持ちをグッと堪え龍也へと視線を向けた。
「龍也おばさんとは連絡つけてあるんだな?」
「あぁ、今朝早くにつけてある。早い時間で悪いかとも思ったけど、状況が状況だし柚ちゃんの事心配してると思って連絡した。」
「そうか。」
「粗方説明はして安心はしてくれたから、後は悠斗がきちんと話してくれ。」
「あぁ…」
「柚ちゃん…今朝の段階では、まだキングの意識は戻ってないそうだ。」
「…ッツ。」
「柚…大丈夫だ。」
柚の肩を抱きそう言うと柚の体が微かに震えていた。
車がスピードダウンして病院の敷地へと入った。入口前に停止した車のドアを、素早く車から降りた龍也が開けた。
俺が降りると中にいる柚に手を差し出す。
「柚。」
柚は俺の手を取って車から降りた。
「良いな?すぐ翔真の所に行け?」
俺の有無を言わせない言葉に柚が頷く。
「もうそろそろ着くよ。」
龍也が俺達の会話に割り込んでそう言うと、柚の表情が更に緊張した。仕方ないが、痛々しい様子に守ってやりたくなる。そんな気持ちをグッと堪え龍也へと視線を向けた。
「龍也おばさんとは連絡つけてあるんだな?」
「あぁ、今朝早くにつけてある。早い時間で悪いかとも思ったけど、状況が状況だし柚ちゃんの事心配してると思って連絡した。」
「そうか。」
「粗方説明はして安心はしてくれたから、後は悠斗がきちんと話してくれ。」
「あぁ…」
「柚ちゃん…今朝の段階では、まだキングの意識は戻ってないそうだ。」
「…ッツ。」
「柚…大丈夫だ。」
柚の肩を抱きそう言うと柚の体が微かに震えていた。
車がスピードダウンして病院の敷地へと入った。入口前に停止した車のドアを、素早く車から降りた龍也が開けた。
俺が降りると中にいる柚に手を差し出す。
「柚。」
柚は俺の手を取って車から降りた。