溺愛〜ラビリンス〜
黒王子VSブラックホークス
鈴原 健人side
翔真が事故に遭ってから既に8時間以上経っている。渉からの指示で俺と爽は下の奴等と共にユズ姫の事を探しているが、思うように行方が掴めず焦り、苛々した気持ちでいた。
「アー…クソッ!」
爽が苛立たし気に携帯を切る。
「やっぱダメか…」
その様子にそう声をかけると、爽はため息を吐いて俺に視線を向けた。
「あぁ…島谷から黒王子とユズユズの事を聞き出そうと思っているのに島谷が捕まらない…」
八方塞がりで流石の爽も焦っている。
「…そうか…」
俺もどう言えば良いか分からず、重たい沈黙が俺達を包んでいた。
着メロが沈んだ空気を裂くように鳴り響き、俺の携帯だと気づき慌てて手にする。
かけてきたのは小隊長の吉井だった。
「はい…」
『お疲れさまです…吉井です。』
「お疲れ。」
『健人さん、今黒王子のマンションの前にいるんですけど、側近の島谷が戻って来ました。黒王子と姫はいませんが、取り合えず報告と思って連絡しました。』
「島谷が今そこにいるのか!」
吉井の報告に俺は思わず声を上げた。
「アー…クソッ!」
爽が苛立たし気に携帯を切る。
「やっぱダメか…」
その様子にそう声をかけると、爽はため息を吐いて俺に視線を向けた。
「あぁ…島谷から黒王子とユズユズの事を聞き出そうと思っているのに島谷が捕まらない…」
八方塞がりで流石の爽も焦っている。
「…そうか…」
俺もどう言えば良いか分からず、重たい沈黙が俺達を包んでいた。
着メロが沈んだ空気を裂くように鳴り響き、俺の携帯だと気づき慌てて手にする。
かけてきたのは小隊長の吉井だった。
「はい…」
『お疲れさまです…吉井です。』
「お疲れ。」
『健人さん、今黒王子のマンションの前にいるんですけど、側近の島谷が戻って来ました。黒王子と姫はいませんが、取り合えず報告と思って連絡しました。』
「島谷が今そこにいるのか!」
吉井の報告に俺は思わず声を上げた。