溺愛〜ラビリンス〜
『はい…』


「吉井、すぐ行くから島谷の動きを見張っていろ!」


『分かりました。』


「もし外出したら、尾行しろ。良いな?」


『はい!』


慌てて通話を終え爽を見ると、爽もこっちを見ていた。


「島谷がいたのか?」


「あぁ…マンションに戻ってきたそうだ。」


「ユズユズは?」


「いや…」


俺が首を振り答えると、爽はガッカリした顔をした。


「そうか…」


「でも島谷の居場所が分かったんだ、直接会ってユズ姫の居場所を聞き出す。」


「そうだな…俺も行く。」


「行くぞ!」


俺達は島谷のいるマンションに向けて急いだ。








「お疲れさまです!」


マンションに着くと吉井以下、下の奴等が挨拶しながら近づいてくる。


「お疲れ!どうだ外出はしてないか?」


「はい、帰宅後はそのまま外出してません。」


「そうか…」




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