溺愛〜ラビリンス〜

柚ちゃんは赤い顔をして
嬉しそうに答えている。

翔真が愛しそうに柚ちゃんの頭を撫でた。


「明日も期待していて」


「あぁ。期待してる。」


兄妹とは思えないラブラブな雰囲気で、翔真はやさしい表情で柚ちゃんに微笑んだ。



「ハァ。みんないる事忘れてませんか?イチャイチャするなら家に帰ってからして。」


パソコンをいじっていた凌が呆れた様に言う。


あ〜あ、言っちゃたよ。ハッとした様に周りを見てさっきより更に真っ赤になった柚ちゃん。


俺達幹部は耐えきれず、おかしそうに笑い下の奴等は驚いた顔や、顔を赤くしながら二人を見ている。


翔真の溺愛ぶりにこんな状況になってるんだけど、柚ちゃんは分かっていない。
柚ちゃんは天然な所があるから仕方ないんだけどね。


赤い顔をした柚ちゃんが


「凌くん。イチャイチャなんてしてないよ…」


と反論している。やっぱり天然だ…


「お前ら柚をからかうのやめろ。」


ちょっと柚ちゃんをからかい過ぎた俺達に不機嫌全開の低い声で俺達をにらむ翔真。


ハイハイ、ゴメン。大事な柚ちゃんをからかっちゃって。





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