溺愛〜ラビリンス〜

柚と視線が合った。反らさず見つめる。
今がチャンスだろ?俺は覚悟を決めて柚に気持ちを伝える。


「柚…」


俺が柚の名前を呼びかなり間が空いた。



「俺は………お前の事が好きだ。」


驚いた表情の柚。俺の言葉に意味を考えている様子だ。


「俺が言ってる好きは幼なじみとしてじゃないからな。」


柚が勘違いしない様に説明した。これで分かったよな?
まだ悩んでいる様子の柚に


「柚…」


名前を呼び抱き締めた。

「…ゆうくん。」


戸惑いながら見上げる柚と目が合った。


「好きだ」


もう一度言った後キスをした。

固まっている柚は俺にされるがままキスを受けていた。
なかなか柚を離す事ができず長いキスを終わらせると柚は俯いた。


やっぱり嫌だったか?


「柚?ごめん。嫌だったか?」


俺が聞けば柚は首を横に振った。それが今の問いかけの返事と判断して


「柚、大事にする。だからすぐでなくていいから返事くれ。」


柚をまっすぐに見つめ言えば、柚も真剣に返事をしてくれた。


「うん。」


と言う返事にホッとする。




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