隣の転校生。

朝。

数ヶ月前ーーー



…ピピピピピピ…


「…ふんにゃ…あと五分…」


「朱ー!!遅刻するぞー!」


私は重い瞼をあける。


「…んあ。」


デジタル時計は虚しく時間をつげる。


8:15


「…ひっ…」


顔から血の気がひいていく。


「うわああああああ!!」


やばいやばいやばい!!


「転校生がくるから、7:50集合なのにいいいー!!」


勢いよくクローゼットをあけると、


むしるように制服をとり、急いで着替える。ここまで30秒。


「7時30分に起こしてって言ったじゃんー!!!」


階段をかけおりながらお父さんにむかって怒鳴る。


「……すまん…寝坊しちった☆」


んなっ…!!



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