ツンデレ社長の甘い求愛
お冷でお互い喉を潤おしながら待つこと約十五分。
「お待たせいたしました、とろーりとろけてしまう、絶品オムライスでございます」
運ばれてきたのはオムライスだけ。
店員は迷いなくテーブルの真ん中に置き、隣に取り皿をふたつ置いた。
「失礼します」
ハンバーグのことには触れず、さっさと去っていく店員に社長は堪らず舌打ちした。
「案の定だな。しかもふたりでシェアして食べることしか考えていないようだ。馬場、マニュアルでは?」
「えっと……真ん中に置いていいか確認し、取り皿置く際も『よろしかったらお使い下さい』の一言ですよね?」
思い出しながら言うと、社長は大きく頷いた。
「そうだ、見ているとほとんどのスタッフができていない。店長に再教育を申請して、誰か研修員にいかせるかしないとだな」
ブツブツと言いながら、なにも言わずオムライスを取り分け始めた社長にギョッとしてしまった。
しまった! 社長に取り分けてもらう平社員がどこにいるのよ!
「社長! それは私がっ……!」
「お待たせいたしました、とろーりとろけてしまう、絶品オムライスでございます」
運ばれてきたのはオムライスだけ。
店員は迷いなくテーブルの真ん中に置き、隣に取り皿をふたつ置いた。
「失礼します」
ハンバーグのことには触れず、さっさと去っていく店員に社長は堪らず舌打ちした。
「案の定だな。しかもふたりでシェアして食べることしか考えていないようだ。馬場、マニュアルでは?」
「えっと……真ん中に置いていいか確認し、取り皿置く際も『よろしかったらお使い下さい』の一言ですよね?」
思い出しながら言うと、社長は大きく頷いた。
「そうだ、見ているとほとんどのスタッフができていない。店長に再教育を申請して、誰か研修員にいかせるかしないとだな」
ブツブツと言いながら、なにも言わずオムライスを取り分け始めた社長にギョッとしてしまった。
しまった! 社長に取り分けてもらう平社員がどこにいるのよ!
「社長! それは私がっ……!」