ツンデレ社長の甘い求愛
十五時から予定されているのは、開発部との第二回試食会。
いつも社長には最終試食会に参加してもらい、商品として出せるものか最終判断してもらうところだけれど、なぜか今回は二回目から社長自ら出席するとの連絡が、秘書を通してあったのだ。
もう開発部の社員たちは大慌て。
再度分量から見直し始めたとか……。
亜美ちゃんに淹れてもらった珈琲がほろ苦くて、気も引き締まっていく。
「三周年を記念しての限定商品ですし、社長も気になるんじゃないんですか? それだけフラワーチョコレートは我が社の看板商品なんですよ!」
「それは嬉しいけど、社長と対峙しなくちゃいけないかと思うと、気は重いよね」
声を弾ませる亜美ちゃんには悪いけれど、必ずダメ出ししてくると分かっているから、今から気が重くなる。
もちろん社長は的を得ていることしか言わない。
けれど言い方がきついし、場の雰囲気も堪らなく重くなるからそれが嫌なんだよね。
これからのことを考えれば考えるほど頭が痛くなる。
呑気に山本さんと過ごす週末のことを考えている場合じゃなかった。
いつも社長には最終試食会に参加してもらい、商品として出せるものか最終判断してもらうところだけれど、なぜか今回は二回目から社長自ら出席するとの連絡が、秘書を通してあったのだ。
もう開発部の社員たちは大慌て。
再度分量から見直し始めたとか……。
亜美ちゃんに淹れてもらった珈琲がほろ苦くて、気も引き締まっていく。
「三周年を記念しての限定商品ですし、社長も気になるんじゃないんですか? それだけフラワーチョコレートは我が社の看板商品なんですよ!」
「それは嬉しいけど、社長と対峙しなくちゃいけないかと思うと、気は重いよね」
声を弾ませる亜美ちゃんには悪いけれど、必ずダメ出ししてくると分かっているから、今から気が重くなる。
もちろん社長は的を得ていることしか言わない。
けれど言い方がきついし、場の雰囲気も堪らなく重くなるからそれが嫌なんだよね。
これからのことを考えれば考えるほど頭が痛くなる。
呑気に山本さんと過ごす週末のことを考えている場合じゃなかった。