ツンデレ社長の甘い求愛
「だが報告では大喜と同じマンションの隣に住んでいると聞いた。それにふたりで休日はよく愛犬の散歩をしていると。なぁ、浅野」
「はい、確かでございます」
「え、ちょっと待ってください。マンションが隣とか愛犬と散歩って……なにかの間違いです!」
どうして私がわざわざ貴重な休日に社長と会って、散歩をしないといけないのよ。
それに私の隣に住んでいるのは社長なんかじゃない。山本さんだ。
「そうです、私の隣に住んでいるのは社長ではなく、山本さんという方ですし」
確かな証拠を突きつけたつもりだったけれど、なぜか会長は声を上げて笑い出した。
え、どうして笑うの?
当然会長がどうして笑い出したのか分からない私は、目が点状態になる。
そんな私に会長は笑った理由を話してくれた。
「いや、本当にできた女性だと思うと嬉しくなってね。……大喜の事情をご存知の上で付き合っていないと否定しているのだろう?」
え、社長の事情……?
「まぁ、普段のあいつを受け入れてくれておる時点で充分じゃったが、そこまで大喜を想ってくれていると知れてこれ以上なく幸せだ。……ありがとう」
急に頭を深々と下げ出した会長にギョッとしてしまう。
「そんな、頭を上げてください!」
「はい、確かでございます」
「え、ちょっと待ってください。マンションが隣とか愛犬と散歩って……なにかの間違いです!」
どうして私がわざわざ貴重な休日に社長と会って、散歩をしないといけないのよ。
それに私の隣に住んでいるのは社長なんかじゃない。山本さんだ。
「そうです、私の隣に住んでいるのは社長ではなく、山本さんという方ですし」
確かな証拠を突きつけたつもりだったけれど、なぜか会長は声を上げて笑い出した。
え、どうして笑うの?
当然会長がどうして笑い出したのか分からない私は、目が点状態になる。
そんな私に会長は笑った理由を話してくれた。
「いや、本当にできた女性だと思うと嬉しくなってね。……大喜の事情をご存知の上で付き合っていないと否定しているのだろう?」
え、社長の事情……?
「まぁ、普段のあいつを受け入れてくれておる時点で充分じゃったが、そこまで大喜を想ってくれていると知れてこれ以上なく幸せだ。……ありがとう」
急に頭を深々と下げ出した会長にギョッとしてしまう。
「そんな、頭を上げてください!」