ツンデレ社長の甘い求愛
傲慢社長の意外な過去
「かすみ先輩、いただいた資料のページが全部同じなんですけど……」
「すみません、こっちもです」
「え、嘘! ごめん」
慌てて今さっき後輩に渡した資料を確認すると、手元にある資料は全て四ページ目がレジメされていた。
「ごめん、なぜかページ分ずつ留めちゃったみたい……」
やらかしてしまい素直に謝罪すると、後輩達は目を見合わせクスクスと笑い出した。
「珍しいですね、かすみ先輩はこんなミスするなんて」
「でも安心しました。先輩も松島主任のような一面があるって知れて」
「ちょっとなにかな? 俺の悪口が聞こえてきた気がするんですけど」
すかさず話に入ってきた松島主任に、後輩達は笑い出すけれど、私はうまく笑えずにいた。
週明けの月曜日から、初歩的なミスを冒してしまったのだから。
後輩達の参考になればと思って作成した資料だから良かったものの、これが重役たちが出席する会議用の資料だったら、大変な事態を引き起こしていた。
「ごめん、一回返してもらってもいい? 留め直すから」
亜美ちゃんたちから資料を回収しようとしたけれど、それを亜美ちゃんに止められてしまった。
「すみません、こっちもです」
「え、嘘! ごめん」
慌てて今さっき後輩に渡した資料を確認すると、手元にある資料は全て四ページ目がレジメされていた。
「ごめん、なぜかページ分ずつ留めちゃったみたい……」
やらかしてしまい素直に謝罪すると、後輩達は目を見合わせクスクスと笑い出した。
「珍しいですね、かすみ先輩はこんなミスするなんて」
「でも安心しました。先輩も松島主任のような一面があるって知れて」
「ちょっとなにかな? 俺の悪口が聞こえてきた気がするんですけど」
すかさず話に入ってきた松島主任に、後輩達は笑い出すけれど、私はうまく笑えずにいた。
週明けの月曜日から、初歩的なミスを冒してしまったのだから。
後輩達の参考になればと思って作成した資料だから良かったものの、これが重役たちが出席する会議用の資料だったら、大変な事態を引き起こしていた。
「ごめん、一回返してもらってもいい? 留め直すから」
亜美ちゃんたちから資料を回収しようとしたけれど、それを亜美ちゃんに止められてしまった。