ツンデレ社長の甘い求愛
なにやっているんだ、自分! 今は社長に見惚れている場合じゃないでしょうが!!
不機嫌さを増していく社長に慌てて事の経緯を話していった。
するとみるみるうちに社長の表情は険しさを増していき、全てを話し終えると大きく肩を落としてしまった。
「悪かったな、じいさんのせいで」
そして申し訳なさそうに謝れてしまい、なぜかこっちが悪いことをしている気持ちになってしまい、チクリと胸が痛んでしまった。
「いいえ、全然です。むしろお礼を言いたいくらいです。こんな素敵な服まで用意して頂いてしまったので……」
勘違いされているとはいえ、最終的に会長を騙すことになるし、なにより社長にだってまだ私は自分のことを打ち明けていない。
それが後ろめたくて、胸がズキズキと痛んで仕方ない。
気持ちと比例するように目線も下へ落ちていくけれど、なぜか先ほどから視線を感じてしまい顔を上げると、まじまじと私を見つめる社長と目が合った。
見られている……と思うと、どんな顔をして対峙すればよいか迷ってしまい、再び視線を逸らしてしまう。
すると社長の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「そういえば今日はいつもと雰囲気が違うな。――綺麗だ」
「――……へ?」
社長の口から出たとは思えない単語に随分と間抜けな声が出てしまう。
不機嫌さを増していく社長に慌てて事の経緯を話していった。
するとみるみるうちに社長の表情は険しさを増していき、全てを話し終えると大きく肩を落としてしまった。
「悪かったな、じいさんのせいで」
そして申し訳なさそうに謝れてしまい、なぜかこっちが悪いことをしている気持ちになってしまい、チクリと胸が痛んでしまった。
「いいえ、全然です。むしろお礼を言いたいくらいです。こんな素敵な服まで用意して頂いてしまったので……」
勘違いされているとはいえ、最終的に会長を騙すことになるし、なにより社長にだってまだ私は自分のことを打ち明けていない。
それが後ろめたくて、胸がズキズキと痛んで仕方ない。
気持ちと比例するように目線も下へ落ちていくけれど、なぜか先ほどから視線を感じてしまい顔を上げると、まじまじと私を見つめる社長と目が合った。
見られている……と思うと、どんな顔をして対峙すればよいか迷ってしまい、再び視線を逸らしてしまう。
すると社長の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「そういえば今日はいつもと雰囲気が違うな。――綺麗だ」
「――……へ?」
社長の口から出たとは思えない単語に随分と間抜けな声が出てしまう。