ツンデレ社長の甘い求愛
同じ部屋の間取りだし、大抵の人は一番手前の部屋を寝室にすると思う。
手前の部屋は収納スペースも多く、寝室にするにはベストだから。
そっとドアを開けると予感は的中し、やはり手前の部屋が寝室だった。
灯りを点け、浅野さんとふたりそっと社長をベッドに寝かせると同時に、お互い溜息が漏れてしまったその時だった。
「ワンワンッ!」
「――え」
ガリガリしながらドアノブにうまく当たったのか、リビングのドアが開く音とラブちゃんがこちらに駆け寄ってくる足音が聞こえてきた。
「うわっ!」
すぐにラブちゃんが寝室に入ってくると浅野さんは飛び跳ね、一目散に玄関へと向かっていく。
「あっ、浅野さん!?」
飛びついてくるラブちゃんを撫でながらも玄関へ向かうと、浅野さんは悲鳴にも似た声を上げた。
「ひっ! すっ、すみません私はこれで失礼します! あとは馬場様、よろしくお願いいたします」
「えっ!?」
お願いいたしますって……! それはかなり困る!
ギョッとし声を上げるものの、浅野さんの目はラブちゃんに釘づけ。
手前の部屋は収納スペースも多く、寝室にするにはベストだから。
そっとドアを開けると予感は的中し、やはり手前の部屋が寝室だった。
灯りを点け、浅野さんとふたりそっと社長をベッドに寝かせると同時に、お互い溜息が漏れてしまったその時だった。
「ワンワンッ!」
「――え」
ガリガリしながらドアノブにうまく当たったのか、リビングのドアが開く音とラブちゃんがこちらに駆け寄ってくる足音が聞こえてきた。
「うわっ!」
すぐにラブちゃんが寝室に入ってくると浅野さんは飛び跳ね、一目散に玄関へと向かっていく。
「あっ、浅野さん!?」
飛びついてくるラブちゃんを撫でながらも玄関へ向かうと、浅野さんは悲鳴にも似た声を上げた。
「ひっ! すっ、すみません私はこれで失礼します! あとは馬場様、よろしくお願いいたします」
「えっ!?」
お願いいたしますって……! それはかなり困る!
ギョッとし声を上げるものの、浅野さんの目はラブちゃんに釘づけ。