ツンデレ社長の甘い求愛
社長の寝顔を眺めたまま、心の中で訴えかけてしまう。
「――なんて、ね」
そんなことあるわけない。
小さく息を吐き出し、まずは窮屈そうにきっちり結ばれているネクタイを緩めようと手を伸ばした時だった。
「んっ……」
寝返りを打った社長がこちらに身体を向け、ゆっくりと瞼を開けたのは――。
目が合いドキッとしてしまうも、「社長……?」と声を絞り出す。
けれど社長は寝惚けているのか、視線が定まらない状況。
少し間が空いた後、社長は擦れる声で囁いた。
「……馬場?」
妙に色っぽい声に心臓が飛び跳ねてしまう。
「……はい」
返事をするものの、社長がしっかり目を覚ましているのか分からない状況。
彼を見下ろしたまま微動だに出来ずにいると、おとなしくしていたラブちゃんが背後から飛びついてきた。
「きゃっ!?」
不意打ちの飛びつきに身体はバランスを失い、前のめりに倒れていく。
「――なんて、ね」
そんなことあるわけない。
小さく息を吐き出し、まずは窮屈そうにきっちり結ばれているネクタイを緩めようと手を伸ばした時だった。
「んっ……」
寝返りを打った社長がこちらに身体を向け、ゆっくりと瞼を開けたのは――。
目が合いドキッとしてしまうも、「社長……?」と声を絞り出す。
けれど社長は寝惚けているのか、視線が定まらない状況。
少し間が空いた後、社長は擦れる声で囁いた。
「……馬場?」
妙に色っぽい声に心臓が飛び跳ねてしまう。
「……はい」
返事をするものの、社長がしっかり目を覚ましているのか分からない状況。
彼を見下ろしたまま微動だに出来ずにいると、おとなしくしていたラブちゃんが背後から飛びついてきた。
「きゃっ!?」
不意打ちの飛びつきに身体はバランスを失い、前のめりに倒れていく。