ツンデレ社長の甘い求愛
華麗なるオンオフ生活の実態
都心部から少し離れた高級住宅街の一角に、私が住む賃貸マンションがある。
地上十階建ての目を引くオシャレな外観。セキュリティーの面でも万全で、コンシェルジュが常駐している。
またペット可ということで多くの愛犬家が住んでおり、近くを散歩しているとよく同じマンションの住人とバッタリ遭遇、なんてことも日常茶飯事だった。
私が住む部屋は最上階である十階の角部屋。
社長と別れてから意気消沈していたけれど、玄関のドアの先には愛しい存在が待ち構えているかと思うと、気持ちも浮上していった。
ガチャリと鍵を開けると、すぐにこちらに駆け寄ってくる足音が聞こえてきた。
「ただいま、カイくん!」
ドアを閉める頃には嬉しそうに尻尾を振り私にすり寄ってきたのは、愛犬のカイくん。
黒のラブラドールレトリバー、俗に言う黒ラブ三歳のオスだ。
「おりこうにしていた?」
パンプスも脱がずにしゃがみ込み、カイくんの頭をガシガシ撫でてしまっていると、リビングの方からペットシッターの佐藤さんが顔を覗かせた。
地上十階建ての目を引くオシャレな外観。セキュリティーの面でも万全で、コンシェルジュが常駐している。
またペット可ということで多くの愛犬家が住んでおり、近くを散歩しているとよく同じマンションの住人とバッタリ遭遇、なんてことも日常茶飯事だった。
私が住む部屋は最上階である十階の角部屋。
社長と別れてから意気消沈していたけれど、玄関のドアの先には愛しい存在が待ち構えているかと思うと、気持ちも浮上していった。
ガチャリと鍵を開けると、すぐにこちらに駆け寄ってくる足音が聞こえてきた。
「ただいま、カイくん!」
ドアを閉める頃には嬉しそうに尻尾を振り私にすり寄ってきたのは、愛犬のカイくん。
黒のラブラドールレトリバー、俗に言う黒ラブ三歳のオスだ。
「おりこうにしていた?」
パンプスも脱がずにしゃがみ込み、カイくんの頭をガシガシ撫でてしまっていると、リビングの方からペットシッターの佐藤さんが顔を覗かせた。