ツンデレ社長の甘い求愛
どこの誰かは分かりませんが、見計らったように社長に電話を掛けてくださり、ありがとうございました。
思わず心の中で拝んでしまったそのときだった。
「――え、じいさんが? 本当か、浅野!?」
いつになく声を荒げる社長。
気になり社長の様子を窺うと、切羽詰った顔をしていて取り乱している。
こんな社長、初めて見た。
もしかして会長になにかあったのだろうか……?
心配になってしまい、ハラハラしながら様子を見守る。
「いや、それは無理だ。それにじいさんだって、俺が仕事蹴って来てほしいなんて、思わないだろ? ……余計な気遣いはいらない。……あぁ、なにかあったら連絡をくれ」
ただならぬ雰囲気にオロオロしてしまていると、そんな私に気づいた社長は気持ちを入れ替えるように小さく息を漏らした。
「悪い、話の途中だったよな」
「いいえ、そんな大丈夫です。……それより会長になにかあったんですか?」
気になり尋ねると、社長は一瞬話すことを躊躇ったものの、電話の内容を話してくれた。
「浅野からの電話で、今さっきじいさんが倒れて救急車で運ばれていったらしい」
「えっ! 会長がですか!?」
驚き大きな声が出てしまった私とは対照的に、社長は淡々と述べていった。
思わず心の中で拝んでしまったそのときだった。
「――え、じいさんが? 本当か、浅野!?」
いつになく声を荒げる社長。
気になり社長の様子を窺うと、切羽詰った顔をしていて取り乱している。
こんな社長、初めて見た。
もしかして会長になにかあったのだろうか……?
心配になってしまい、ハラハラしながら様子を見守る。
「いや、それは無理だ。それにじいさんだって、俺が仕事蹴って来てほしいなんて、思わないだろ? ……余計な気遣いはいらない。……あぁ、なにかあったら連絡をくれ」
ただならぬ雰囲気にオロオロしてしまていると、そんな私に気づいた社長は気持ちを入れ替えるように小さく息を漏らした。
「悪い、話の途中だったよな」
「いいえ、そんな大丈夫です。……それより会長になにかあったんですか?」
気になり尋ねると、社長は一瞬話すことを躊躇ったものの、電話の内容を話してくれた。
「浅野からの電話で、今さっきじいさんが倒れて救急車で運ばれていったらしい」
「えっ! 会長がですか!?」
驚き大きな声が出てしまった私とは対照的に、社長は淡々と述べていった。