ツンデレ社長の甘い求愛
姪と伯母の関係だけど、私と由美ちゃんは娘と母のような姉妹のような友達のような……。
ひとくくりにはできない関係を築いてきたから。
「彼氏ができたら、一番に紹介しなさいよね」
「分かっているよ」
そんな日が訪れるのは遠いだろうけど、いつかこんな私をまるごと愛してくれる人が現れたら、約束通り一番に由美ちゃんに紹介しよう。
「あっ、そういえば明日お隣さん引っ越してくるから」
あれから食事を済ませ会話に華を咲かせていたらあっという間に時間が過ぎていき、気づけば二十二時を回ろうとしていた。
明日も仕事の由美ちゃんは慌てて帰り支度をし、カイくんと玄関先まで見送っていたときだった。
帰りがけに由美ちゃんが急に思い出したように言ったのは。
「一応報告」
「今度の人は長くいるのかな?」
「どうだろうねぇ」
都内でもそこそこ良い立地条件の場所に立つマンション。
最上階ともなると、毎月の家賃はなかなかのもの。
ひとくくりにはできない関係を築いてきたから。
「彼氏ができたら、一番に紹介しなさいよね」
「分かっているよ」
そんな日が訪れるのは遠いだろうけど、いつかこんな私をまるごと愛してくれる人が現れたら、約束通り一番に由美ちゃんに紹介しよう。
「あっ、そういえば明日お隣さん引っ越してくるから」
あれから食事を済ませ会話に華を咲かせていたらあっという間に時間が過ぎていき、気づけば二十二時を回ろうとしていた。
明日も仕事の由美ちゃんは慌てて帰り支度をし、カイくんと玄関先まで見送っていたときだった。
帰りがけに由美ちゃんが急に思い出したように言ったのは。
「一応報告」
「今度の人は長くいるのかな?」
「どうだろうねぇ」
都内でもそこそこ良い立地条件の場所に立つマンション。
最上階ともなると、毎月の家賃はなかなかのもの。