ツンデレ社長の甘い求愛
そう言いながら社長は私の肩を押し、絨毯の上に押し倒した。

すぐに社長が覆い被さってきて、ほんのり頬を赤く染めた社長が私を見下ろしてくる。


「好きな女に可愛いって言われて喜ぶ男がいると思うか？」

「ンッ」

いきなり深いキスをされすぐに翻弄されていく。


「今夜は覚悟しろよ」

怪しく笑う彼に、やっぱりドキドキさせられしまう。――でも。


「ワンッ!!」

許さないというように、社長の上にカイくんが飛び乗ってきたものだから、ふたりで顔を見合わせ笑ってしまった。




その後、社内で私に向けられていた視線や聞こえてきた陰口は一切なくなった。


そして社内メールを送信した佐久間くんと仙田くん、もうひとりの同期は本社から地方の支店へと異動となった。


仙田くんは異動する前に、私にメールで【ごめん】と謝罪してくれた。
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