ツンデレ社長の甘い求愛
けれどそんな姿も愛らしいと思えてしまう俺は、相当かすみに惚れているのかもしれない。
「ワンワンッ!」
「あ、こらラブ!」
勢いよくリードを引っ張り、一瞬の隙をついて勝手にリビングに上がり込んでいくラブ。
咄嗟に声を上げるも、ラブは聞く耳持たず一直線にリビングへと走っていく。
「……悪い」
自分でもわかってはいる。
ラブが可愛いあまり、少々しつけが行き届いていないことに。
それに比べてかすみはカイくんへのしつけは、しっかりしていると思う。
だからこそ申し訳ない気持ちで埋め尽くされていく。
だが、かすみは怒るどころか、どこか嬉しそうにクスクスと笑い出した。
「謝らないでください。カイくんもラブちゃんに会いたくて、ほら」
「え?」
かすみが指さす方向を見れば、カイくんがリビングのドアをガリガリしていた。「早く開けろと言うように」
「カイくんも充分お行儀が悪いんで、リビングで待機させていたんです」
そう言いながらかすみはリビングに続くドアの方へ向かい、二匹に急かされるようにドアを開けた。
「ワンワンッ!」
「あ、こらラブ!」
勢いよくリードを引っ張り、一瞬の隙をついて勝手にリビングに上がり込んでいくラブ。
咄嗟に声を上げるも、ラブは聞く耳持たず一直線にリビングへと走っていく。
「……悪い」
自分でもわかってはいる。
ラブが可愛いあまり、少々しつけが行き届いていないことに。
それに比べてかすみはカイくんへのしつけは、しっかりしていると思う。
だからこそ申し訳ない気持ちで埋め尽くされていく。
だが、かすみは怒るどころか、どこか嬉しそうにクスクスと笑い出した。
「謝らないでください。カイくんもラブちゃんに会いたくて、ほら」
「え?」
かすみが指さす方向を見れば、カイくんがリビングのドアをガリガリしていた。「早く開けろと言うように」
「カイくんも充分お行儀が悪いんで、リビングで待機させていたんです」
そう言いながらかすみはリビングに続くドアの方へ向かい、二匹に急かされるようにドアを開けた。