ツンデレ社長の甘い求愛
私、いつも戦略会議で自分が壇上に立つことが一番ベストだと思っていた。
なにがなんでも企画を通したかったし、それがみんなのためだとばかり思っていたけれど、とんだ勘違いだった。
こんなのただの自己満足だ。
自分に酔っているだけだった。
私がいつも前に出ることによって、後輩の成長するチャンスも自分自身が成長できるチャンスも潰していたんだ。
なにこれ、めっちゃ恥ずかしい。
今まで強気で社長に突っかかっていた自分が、酷く滑稽に思えてならない。
社長の顔が次第に見られなくなっていき、下を向いてしまった。
「すみません、ありがとうございました」
やばい、下を向いたはいいけどそのせいで涙が溢れてしまいそうだ。
唇を噛みしめ必死に耐えていると、ふと頭上に大きな手が触れた。
躊躇いがちに二度触れると、離れていく。
――え、嘘……。
ゆっくりと顔を上げれば、社長はやっぱりニコリともせず。けれどいつもとは違い少しだけ柔らかい表情で私を見ていた。
なにがなんでも企画を通したかったし、それがみんなのためだとばかり思っていたけれど、とんだ勘違いだった。
こんなのただの自己満足だ。
自分に酔っているだけだった。
私がいつも前に出ることによって、後輩の成長するチャンスも自分自身が成長できるチャンスも潰していたんだ。
なにこれ、めっちゃ恥ずかしい。
今まで強気で社長に突っかかっていた自分が、酷く滑稽に思えてならない。
社長の顔が次第に見られなくなっていき、下を向いてしまった。
「すみません、ありがとうございました」
やばい、下を向いたはいいけどそのせいで涙が溢れてしまいそうだ。
唇を噛みしめ必死に耐えていると、ふと頭上に大きな手が触れた。
躊躇いがちに二度触れると、離れていく。
――え、嘘……。
ゆっくりと顔を上げれば、社長はやっぱりニコリともせず。けれどいつもとは違い少しだけ柔らかい表情で私を見ていた。