ツンデレ社長の甘い求愛
頭ではそう思っているくせに、なぜか胸が苦しくなるばかり。
しかも非常階段で頭をポンポンされたことを、思い出せば出すほど苦しくなる。
本当になんだこれ! これじゃまるで私が社長のことを異性として意識しているみたいじゃない……!
「あり得ないから!!」
声を張り上げガバッと勢いよく起き上がると、カイくんは驚き後退り。
「あっ、ごめんねカイくん」
慌てて立ち上がり、すぐにカイくんの頭を優しく撫でるけれど、心臓はいまだにトクントクンと早鐘を鳴らしたまま。
社長とは月曜日以降、一度も顔を合わせていない。
なんせ社長様だし! 一社員の私と社内で何度も顔を合わせて話が出来る人ではない。
今までだって会議がなかったりしたら、一ヵ月以上顔を合わせることがないことなんて、ザラにあった。
むしろその方がよかった。
社長となんて顔を合わせたくなかったし、姿を遠くから見るだけでも嫌だったのにな。
この一週間、なぜか社長の姿を探している自分がいたんだよね。
ただ単にお礼を言いたいだけ。
なのにこんなに胸が高鳴るのはおかしい!!
しかも非常階段で頭をポンポンされたことを、思い出せば出すほど苦しくなる。
本当になんだこれ! これじゃまるで私が社長のことを異性として意識しているみたいじゃない……!
「あり得ないから!!」
声を張り上げガバッと勢いよく起き上がると、カイくんは驚き後退り。
「あっ、ごめんねカイくん」
慌てて立ち上がり、すぐにカイくんの頭を優しく撫でるけれど、心臓はいまだにトクントクンと早鐘を鳴らしたまま。
社長とは月曜日以降、一度も顔を合わせていない。
なんせ社長様だし! 一社員の私と社内で何度も顔を合わせて話が出来る人ではない。
今までだって会議がなかったりしたら、一ヵ月以上顔を合わせることがないことなんて、ザラにあった。
むしろその方がよかった。
社長となんて顔を合わせたくなかったし、姿を遠くから見るだけでも嫌だったのにな。
この一週間、なぜか社長の姿を探している自分がいたんだよね。
ただ単にお礼を言いたいだけ。
なのにこんなに胸が高鳴るのはおかしい!!