ツンデレ社長の甘い求愛
それにしても、まさかまだ出会って一週間しか経っていない山本さんと話しただけで、こうもあっさり解決しちゃうなんて……。
だめだ、堪え切れない。
考えれば考えるほど可笑しくて、声を上げて笑ってしまった。
当然突然笑い出した私に、山本さんはびっくりしているし、カイくんもラブちゃんも驚いた様子。
「すみません、山本さんに言われて散々悩んでいたのにあっさり解決できてしまったことが、なんか可笑しくて……」
口元に手を当てながら言うと、山本さんは複雑そうに口をへの字に曲げた。
「えっと……それは自分も喜んでいいのでしょうか? それとも能天気すぎるって反省するべきなのでしょうか」
本気で考え込み出してしまった彼に、慌てて口を開いた。
「ごめんなさい! 言葉が悪かったですね! 違うんです、山本さんの言う通りなんです。……なのにダラダラ悩んで過ごしていた五日間はなんだったのかなって思ったら、可笑しくなってしまったんです。決して山本さんが能天気すぎるとか、そういった理由で笑ったのではありませんから!」
拳をギュッと握りしめ力説するも、彼の顔は引きつっていくのを目の当たりにして、返って逆効果だったことに気づく。
どう言ったら伝わるのだろうか。
私は決して山本さんをけなしているわけではない。むしろ感謝しているというか、尊敬しているというか……。
だめだ、堪え切れない。
考えれば考えるほど可笑しくて、声を上げて笑ってしまった。
当然突然笑い出した私に、山本さんはびっくりしているし、カイくんもラブちゃんも驚いた様子。
「すみません、山本さんに言われて散々悩んでいたのにあっさり解決できてしまったことが、なんか可笑しくて……」
口元に手を当てながら言うと、山本さんは複雑そうに口をへの字に曲げた。
「えっと……それは自分も喜んでいいのでしょうか? それとも能天気すぎるって反省するべきなのでしょうか」
本気で考え込み出してしまった彼に、慌てて口を開いた。
「ごめんなさい! 言葉が悪かったですね! 違うんです、山本さんの言う通りなんです。……なのにダラダラ悩んで過ごしていた五日間はなんだったのかなって思ったら、可笑しくなってしまったんです。決して山本さんが能天気すぎるとか、そういった理由で笑ったのではありませんから!」
拳をギュッと握りしめ力説するも、彼の顔は引きつっていくのを目の当たりにして、返って逆効果だったことに気づく。
どう言ったら伝わるのだろうか。
私は決して山本さんをけなしているわけではない。むしろ感謝しているというか、尊敬しているというか……。