ツンデレ社長の甘い求愛
恋愛なんて、ここ最近本当にご無沙汰だった。
由美ちゃんに言われても、したいと思わなかったし、好きな人ができても素の自分を曝け出す勇気なんて持てない。
必死にひた隠しにして自分を偽って過ごす相手を見つけるくらいなら、このままひとりでいた方が断然気楽でいいと思ったほど。
そんな私の前に山本さんが現れた。
初対面で素の私を見ても一切表情を変えなかった。
一緒にいると心が穏やかになれる。
自分ひとりでは到底たどり着けない思考に、瞬時に導いてくれた人。
ずっと私をまるごと愛してくれる人が、現れてくれたらいいのになって思っていた。
その相手はもしかして今、隣を歩く人なんじゃないかな……?
チラッと隣を見ると、カイくんとラブラブなラブちゃんを見て、口元が緩みっぱなし。
猫背だし髪はボサボサでジャージ姿。
おまけに前髪が長くてかけている分厚いレンズの眼鏡もあり、はっきり顔が拝めない。
社長に対してドキドキしている自分もいたけれど、それとはまた違ったときめきを覚える。
この感覚、久しく感じていなかったけれど、昔を思い出すとしっくりくる言葉があるんだ。
これは恋のはじまりの予感かもしれないって――。
由美ちゃんに言われても、したいと思わなかったし、好きな人ができても素の自分を曝け出す勇気なんて持てない。
必死にひた隠しにして自分を偽って過ごす相手を見つけるくらいなら、このままひとりでいた方が断然気楽でいいと思ったほど。
そんな私の前に山本さんが現れた。
初対面で素の私を見ても一切表情を変えなかった。
一緒にいると心が穏やかになれる。
自分ひとりでは到底たどり着けない思考に、瞬時に導いてくれた人。
ずっと私をまるごと愛してくれる人が、現れてくれたらいいのになって思っていた。
その相手はもしかして今、隣を歩く人なんじゃないかな……?
チラッと隣を見ると、カイくんとラブラブなラブちゃんを見て、口元が緩みっぱなし。
猫背だし髪はボサボサでジャージ姿。
おまけに前髪が長くてかけている分厚いレンズの眼鏡もあり、はっきり顔が拝めない。
社長に対してドキドキしている自分もいたけれど、それとはまた違ったときめきを覚える。
この感覚、久しく感じていなかったけれど、昔を思い出すとしっくりくる言葉があるんだ。
これは恋のはじまりの予感かもしれないって――。