ツンデレ社長の甘い求愛
傲慢社長と偵察カフェデート
「馬場さん、この企画書のレイアウトなんですけど、グラフはこっちとこっち、どちらを使った方がいいですかね」

「うーん……見やすさでいったら右だけど、分かりやすさでいったら左よね」

「そうなんですよ。だから迷ってしまって」


後輩の亜美ちゃんに聞かれ一緒にパソコン画面を覗き込む、月曜日の昼下がり。
今日からまた一週間が始まった。

「じゃあここはちょっとアレンジを加えて……」

マウスを動かし、亜美ちゃんが作成したグラフに少しばかり手を加えていく。

「こうしたらどうかな?」

「わあっ! すごい!! どうやったんですか、これ! 教えてください」

途端に目を輝かせる亜美ちゃんにクスリと笑みが零れてしまった。

「もちろん。まずね……」

真剣にメモを取る彼女に分かりやすいように説明していった。


あれほど悩み悩んで終えた金曜日だったのに、たった二日間で私の気持ちは見事にリフレッシュされた。

立役者はもちろん山本さんだ。
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