零 ―全ての終わりと始まり―
「えーっと・・・まだいるか?セリル」
―――はい。
「よかった・・・何処か、行きたいとこっていうか・・・
行かなきゃならないところとかないか?」
―――では、南にある「シャールーン」という街へ向かっていただけますか?
「シャールーン?」
―――そこに、魔石を封じるためのヒントがあります。
「・・・分かった」
―――では、私はこれで・・・
すぅ、とセリルの声が消えていき、ファロルはレクトを振り向いた。
「シャールーンて知ってるか?レクト」
「あ?知ってるけど・・・」
「そこに向かおうと思う」
さらりとファロルが言うと、レクトは頷きかけて・・・しかしハッとして彼の肩を掴んだ。
「シャールーンに!?おいお前、そこがどういうとこだか知ってて言ってるのか!?」
「・・・言われてみれば知らねぇな」
「お前・・・ッ」
がっくりとレクトは肩を下ろし、呆れたようにファロルを見据えた。
―――はい。
「よかった・・・何処か、行きたいとこっていうか・・・
行かなきゃならないところとかないか?」
―――では、南にある「シャールーン」という街へ向かっていただけますか?
「シャールーン?」
―――そこに、魔石を封じるためのヒントがあります。
「・・・分かった」
―――では、私はこれで・・・
すぅ、とセリルの声が消えていき、ファロルはレクトを振り向いた。
「シャールーンて知ってるか?レクト」
「あ?知ってるけど・・・」
「そこに向かおうと思う」
さらりとファロルが言うと、レクトは頷きかけて・・・しかしハッとして彼の肩を掴んだ。
「シャールーンに!?おいお前、そこがどういうとこだか知ってて言ってるのか!?」
「・・・言われてみれば知らねぇな」
「お前・・・ッ」
がっくりとレクトは肩を下ろし、呆れたようにファロルを見据えた。