お隣さんの秘密




隣の家の前に立つ。


改めて来たものの、緊張するなぁ、、。





隣に引っ越してきた広瀬美優です。

あ、でも隣に引っ越してきました広瀬です。
の方がいいのかな?


最初にいきなりすみません!とかいるのかな…






"ガチャ"




ドアが開き勢いよく女の人が出てきた。


「わっ!!」


突然の事に驚いて尻もちをつく。



「いった〜、、」




すると家の中から男の人も出てきた。





勢いよく出た女の人は泣いていて、私を睨んだ。




「ほら!!また女!!!もう信じられない!!最低!」




そう言って走ってどこかへ行ってしまった。



えぇーー。。。何この修羅場、、、。



大変な時に出くわしてしまった。





尻もちをついたままの私と、

ため息をつきながらドアに寄りかかる男の人。





お隣さんはスラッと背が高くて今までに見たことのないイケメン。



長い髪にはっきりとした顔立ちはテレビで見るような芸能人みたい。





頭をかきながら、わたしに目をやった。



「…えっと、大丈夫?」


「あ、はいっ!!すみません!」




勢いよく立ち上がって服を整えた。



「あ、あのっ、隣に来た、広瀬って言います!えっと、あ、これタオル!!よろしくお願いします!!」



「あ、ありが「失礼します!!」




男の人が言いかけた言葉も耳に入らず、

礼をして足早に家へと戻った。




さっきの何だったんだろう、、。




いろいろ考えた挨拶の言葉も思うように言えなかった、、。



さっき起きていたことがドラマのようだった。




「ちゃんと挨拶できなかった…。。」




新生活1日目はとんだ事に巻き込まれし、挨拶もうまくできなかったし、、


スタートの日としてはちょっと最悪かも。。




うなだれるように床へと寝転んだ。






こんな最悪な挨拶から、

夢見る学校生活も新生活も、



たくさんの出来事が起きるなんてこの時はまだ思いもしなかった。















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