さくらの空
始めに訪れたのはよくサークルで花見を行う公園だった。
4月になれば屋台が軒を連ね、数多くの花見客でごった返すこの公園も、さすがにこの時期では閑散としている。
「やっぱり咲いてませんね~」
千秋が樹を見上げながらつぶやいた。
そりゃそうだ。
空は相変わらずの鈍色で、へたをすれば雪が降りかねない。
風は冷たく、これでは新芽があったとしても固く閉ざしてしまう。
2カ所目もアウト。
桜の時期には近所の幼稚園や小学校が遠足で訪れ賑やかになるが、どこかの部活が大人数で走り回っている以外、犬の散歩をしている人がいるくらいである。
4月になれば屋台が軒を連ね、数多くの花見客でごった返すこの公園も、さすがにこの時期では閑散としている。
「やっぱり咲いてませんね~」
千秋が樹を見上げながらつぶやいた。
そりゃそうだ。
空は相変わらずの鈍色で、へたをすれば雪が降りかねない。
風は冷たく、これでは新芽があったとしても固く閉ざしてしまう。
2カ所目もアウト。
桜の時期には近所の幼稚園や小学校が遠足で訪れ賑やかになるが、どこかの部活が大人数で走り回っている以外、犬の散歩をしている人がいるくらいである。